20年前、まさか自分がハゲるとは思っていませんでした。

髪が長いのは、忙しくてなかなか散髪に行けなかったからです。
しかし・・・ 現像写真に・・・ 時代を感じます。
そして10年後、そのまさかが写真に!

「どこの誰やねん!」と自分に言ったあの夏。
まるであざけ笑うかのようにアブラゼミが鳴き、太陽はギラギラと頭皮を照らし続けました。
涼しい夜は味方かと思いきや、風呂場の排水溝は洪水のように詰まり、枕は髪をむしり取り続けたのです。
この薄さは序の口だったと知った時は、後の祭りでした。
久しぶりに会う人に挨拶をすると、相手はきょとんとして「誰?」という顔をされます。
「あっ、誰か分からないでしょう、ハゲましたw」
そんな自虐的な挨拶が欠かせませんでした。
人の顔認識は髪形に頼るところが大きいという、重大な欠陥があることを痛感しました。
かつて女性は、聖子ちゃんカットばかりだったことを思い出します。
ハゲるのは嫌でした、鏡を見てガッカリでした。
軽視されることもたびたびあり、みじめな自分に疲れました。
友人が引っ越しする時は寂しかった、恋人と別れた時は辛かった、飼い猫が死んだ時は悲しかった。
しかし、これは何と言えばいいのだろう。
生きる力まで抜けてゆくような感覚・・・ 虚しい?
このブログを読まれる方は、同じような思いではないでしょうか。
でも頑張れば、きっと何とかなりますよ!
フィナと塗りミノキ、慌てず騒がず、標準治療がおすすめです。
わたしなりに育毛の努力をし、去年の今頃は髪を伸ばしていました。
2020年2月の髪 去年の今頃
・・・正直言って似合わない、ちょっとやり過ぎ、痛い。
髪を伸ばすことに執着したのは、自分の中に「もう二度と薄毛はごめんだ!」という強い気持ちがあったからです。
ハゲが怖い=髪が減るのは嫌=散髪が怖い
散髪屋さんで髪を切ることに恐怖を感じていました。
「育毛の内なる治療は、恐怖心を克服することではなかろうか!?」その治療に薬は要らぬ、勇気さえあれば、あわれな魂を救うことが出来る。
なぜもっと早く気付かなかったのだろう、外見ばかり気にして、すっかり自分の心を忘れていたではないか、そのうかつさにただあきれるばかりの穏やかな休日。
このままではいけないと思い、今回は散髪屋さんに「スッキリさせてください、お任せします!」と、まるでウブな若造が成熟した女性に懇願するがごとく、ひきつった笑顔で声を喉の上からしぼり出しました。
ケープの下で手に汗を握りながら、ちょい漏れしそうにびびりながら。
すると「ザクザクザクッ!」っとすごい勢いのハサミの音がえんえんと続き、ケープにバサバサと落ちる髪を見て、老眼の目にうっすらと涙がたまり、正面の鏡がぼやけました。
2021年2月の髪 洗髪後20時間近く経っています。

あまり変わってないですね。
じゃあこれからは、自分の中の恐怖心や見栄を、減らしていこうと思います。
気持ちを楽にできれば、楽しみや笑顔も取り戻せる気がして。
気がつけば、髪のことに悩み取り組み、もう14年です。
自分が鏡を見たことを、グラフにしてみました。

7年かけて髪が減り、7年以上かけて育毛を続けています。
もう少し早く治療を始めていれば、「ハゲは怖い」という呪いを、自分にかけずに済んだと思います。
44歳から46歳までの3年間、頭頂部の地肌が見えていた時は特に辛かった。
鏡よ鏡よ、鏡さん スマホみたいに盛れる機能は無いのですか?
治療を考えておられる方は、確実な方法でなるべく早く始めた方が、わたしのように髪への執着心「呪い」が少なく、楽に人生を歩めることと思います。
ところで、もうすぐ春ですね、近所の梅が満開でした。

( 'ノェ')コッソリ 春の乾燥はお肌や頭皮に良くないですよ(呪い
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